おはようございます。
ぼくは今まで大きな波のある勉強の仕方で「学校の勉強」を攻略してきました。学校のテストでは一週間前、大学入試や行政書士試験では二~三か月前になってから対策を始めて、本番直前まで徹底的に詰め込むことで、本番仕様の脳をつくり上げるという方法です。この方法は、本番の直前にまとめて徹底的に勉強するので、ものすごい体力と時間が必要です。勉強する時期としない時期があるので、大きな波ができて疲れます。
ぼくは今までこの方法で「学校の勉強」を攻略してきたので、この方法のよい側面やコツも知っています。
ですが、最近になって、大きな波ができるこの方法よりももっと気楽に、負担が少なく「学校の勉強」を攻略できる方法を見つけたのです。
それが「継続する」ということです。
そんな当然なこと、と思われましたか?
ですが、この「継続する」という取り組み方をする上でもいくつかコツがあるので、今回はそれをご紹介しようと思います。
まず、「学校の勉強」を継続する上で重要なことの一つは、今日始めることです。
しっかりと計画を立ててから始めたいとか、今日はどうしても忙しいからとか、今は勉強すべきことがない、というように考え始めると、別に今日始めなくてもいいように感じますよね。
ですが、この「継続する」という方法では、流れが肝心です。
しっかりと計画を立てると、腰が重くなってしまいます。今は勉強すべきことがない、つまり、勉強すべき時に始めるという考えは、今までのぼくと同じように大きな波を生み出し、ぼくたちを疲れさせます。
今日から流れていきましょう。サラサラと。そのために、今日始めるのです。
みなさん今日始める気になってきましたか。そうなったらもう一つ重要なことがあります。
それは、日々の勉強の結果をほとんど気にしないということです。今日は〇〇ができるようになろうとか、今日は〇〇がわからなかった、というようなことは別に気にしなくていいということです。もちろん、そのような向上心を持って「学校の勉強」に取り組むことは、「学校の勉強の攻略法講座」の集大成につながる重要なことではありますが、「学校の勉強」を継続するためには、別に必要ありません。
ここで矛盾を感じていただけたら、今までの「学校の勉強の攻略法講座」をよく理解してくださっている証かもしれません。
そうです。ぼくは、勉強は道具であり、目的を持って使わなければ自他を傷つける方向に効果が発揮されてしまう、とお伝えしてきました。
結果を気にせず「学校の勉強」にただ日々取り組む、これは、「学校の勉強」に無目的に取り組んでいるように見えるかもしれません。
なので、「学校の勉強」を日々継続する上で、一つだけ目的を持ちましょう。
「学校の勉強を継続する」という目的です。
同じことを繰り返しているようで、よくわからなくなってきましたね。
要するに、「学校の勉強を継続する」という目的を達成するために、学校の勉強に日々取り組む(結果はほとんど気にせずに)ということです。
さて、今日から「学校の勉強」に日々(結果はほとんど気にせず)取り組むことを始めることを決めたら、もう一つ決めてほしいことがあります。
それは、日々の「定量」です。
ぼくは、「ハレの日」で一緒に勉強しているお子さんと、一日一ページ何か勉強するということを決めました。
「一日一ページ」これがぼくの定量です。今は、とある人が中国語で講演をしている内容を書き写し、意味を知らない言葉を調べる、ということを一日一ページ必ずやっています。別に、中国語を理解できるようになろうみたいなこだわりはほとんどありません。あったとしても二の次です。ぼくが唯一こだわっていることは、「一日一ページ」を日々継続することです。
みなさんも自分の定量を決めてみてください。そして、毎日必ず継続してください。
もちろん、途中で継続が途切れてしまうこともあるでしょう。そこで自分を責めたり諦めたりしている暇はありません。そんなことを考える暇があったら、継続を再開してください。
継続が途切れることも、経験値+1です(どこかで聞き覚えがありますね笑)。一日分くらいなら途切れても余裕で追いつける、ということに体験を以て気づくこともできます。
最後に。
定量を決める上でもコツがあります。
それは、余裕でこなせる量にすることです。
毎日、単語を百個書いて練習している人がいたら、ついつい立派なことだと思ってしまいます。確かに立派なことだとは思いますが、ぼくたちのここでの目的は、立派なことを成し遂げることではありません。日々「学校の勉強」を継続することです。
なので、身を削ってはいけません。一日二個でもいいので、定量を無理なく余裕で継続していきましょう。
もちろん、途中で定量を変えるのは全然ありですね。自分の定量はどれくらいがちょうどいいんだろう、と考えるより先に、今日、取り敢えず始めてみましょう。流れ始めましょう。サラサラと。
今日は不思議とまだまだ書けそうなので、日々の定量を超えて、「覚えたいことと感覚をつなげる」という記憶の仕方についてもご紹介しようと思います。
第四回「記憶をつなげる」でお話しした「覚えたいこと同士をつなげる」という記憶の仕方は、覚えたい事柄同士を紐でつないでおくことで、記憶から引っ張り上げやすくする、という方法でした。
今回お話しする「覚えたいことと感覚をつなげる」という方法は、これよりももっと強烈に効果があるので、ぼくもいざという時のとっておきとして使っています。
記憶は感覚によって呼び起こされる、という仕組みがあります。これを応用するのです。
覚えることが得意でないと感じている方も、歌の歌詞をあっという間に覚えられたり、実家の匂いから昔の記憶がよみがえったり、という経験はあるのではないでしょうか。これは、記憶が音(聴覚)や匂い(嗅覚)とつながることで強化された例でしょう。
「学校の勉強」で覚えたいことも、この仕組みを使えば格段に覚えやすく、そして思い出しやすくなります。
ぼくは、どうしても覚えたいことがあったり、どうしても覚えられないことがあったら、景色の綺麗なところやまだ行ったことのないところに出掛けます。
行く道中では、移動や景色を楽しんで、なるべく頭を空っぽにします。
そして、目的地に着いたら、綺麗な風景や初めて見る景色を楽しみます。
そして、そこで覚えたいことを目で見て、(可能であれば)声に出して、練習します。
そうすると、綺麗な風景や初めて見る景色、つまり、非日常の刺激的な視覚情報と覚えたい事柄をつなぎ合わせることができます。
このつながりは強烈なので、移動中の電車のアナウンスや車で聴いた音楽、流れる景色、目的地で見た綺麗な風景を思い出していくうちに、そこで覚えた事柄も自然と思い出せているのです。
(ぼくは、大学受験の際に、兄弟についていった遊園地でこの記憶法を使ったり、行政書士試験の際に、バイクのツーリング先でこの記憶法を使いました。ぼくにとってとっておきの方法です。しかも、なんと楽しいです)
今日は盛りだくさんになりましたね。原稿用紙10枚分も書きました、驚きです。そろそろ終わりにしようと思います。
今の世間は窮屈なもので、こういう記事のような情報ですら有料級と言われるのかもしれません。
実際に、ぼくの「学校の勉強の攻略法講座」は17,000円の受講料がかかりますが、これは自己申告制であり、後払いや出世払いも可能です。当然、払わなくても大丈夫です。
なぜか。第三回でお話しした理由に加えて、「人は、何かを体験することでのみレベルアップする」ということを知っているからです。
情報を得ただけでは、レベルアップには結びつきません。ですから、みなさんもここまで受講していただいて得た情報を、ご自身の体験に変えてみてください。ぼくがここで書いていることを真似して試されるのもいいでしょうし、ご自身が閃いたことを試されてみるのもいいでしょう。
情報を得ただけでは流れていません。自分が実際に動いて何かを体験することで、初めて流れ始めます。みなさんも一緒に流れていきましょう。
それではまた明日お会いしましょう。