おはようございます。
今日は少し寂しげな話ですが、自分がさらに強くなれる話でもあります。
「わかることを我慢する」
学校の勉強は、学校に評価してもらうという効果を得ることができる「点取りゲーム」です。
それ以外の効果(友だちと会う、教養を深める、給食を食べる、休み時間にドッジボールをするなど)は学校でなくても得られます。
(以前、静岡では放課という言葉が伝わらないことに驚きました。休み時間ですね。)
そして、点取りゲームでは点数をつけるために答えが必ず決まっているので、学校の勉強の主要な競技は「答えを覚えること」になっています。
なので、問題の答えを覚えることができれば、点数という評価を獲得できて、学校の勉強を攻略できる、ということです。
(もちろん、「学校の勉強を攻略する」ということのぼくの真意は、点数をたくさん獲得するということではなく、自分が心地よいやり方で自分が求める評価を出してもらう、ということですが)
実際に、鎌倉幕府が成立したのは1185年なのか1192年なのか、それともどちらでもないのか、ということの真実を究明しても、残念ながら学校というフィールドでは評価されない(点数にならない)でしょう。もちろん、人類としては有意義な発見でしょうから、学校以外のフィールドで評価されることはあるはずです。ですが、学校は、鎌倉幕府が成立したのは取り敢えず1185年として、テストに1185年と書いた人に点数を与える、という方針で動いています。
だからといって、鎌倉幕府の成立について究明することが無意味だとは全く思いません。むしろ、鎌倉幕府が成立したのは1185年だと盲目的に覚えるよりも、自分で究明することのほうが「勉強」と言えるでしょう。しかし、それは「学校の勉強」ではありません。「学校の勉強」と「自分の勉強」はそういった意味で大きく異なるので、学校の勉強は学校の勉強と割り切ってみましょう。
それが、わかることを我慢する、ということです。
少し寂しげな話ですが、学校の勉強と上手に関わっていく、つまり、学校の勉強を攻略する上ではこれも必要です。
なぜ江戸幕府の成立は1603年なのか、それを考えるのは「自分の勉強」の土俵です。「学校の勉強」の土俵では、なぜ江戸幕府の成立が1603年かということの理由が全くわからなくても、1603という数字さえ知っていれば点数を獲得できます。
もちろん、なぜかという理由までわかれば、記憶の紐がつながる方向が増えるので、より覚えやすく思い出しやすくなるでしょう。
ただ、覚えたい全ての事柄でそれを目指すことはあまり現実的ではありません。
なので、わからないことは、わかりたい(この気持ちは素晴らしいことです)ですが、わかりたい気持ちとは別で、取り敢えず覚える、ということです。
理解できないから諦める、楽しくないのではなくて、理解できないけど取り敢えず覚える、点数獲得、点取りゲームを楽しもう、ってことです。
せっかく湧いてきた”わかりたい”という気持ちをどうするか、ということについては、「学校の勉強の攻略法講座」のまとめとして必ずお話しします。
それではまた明日お会いしましょう。