学校の勉強の攻略法講座⑩自分の土俵を持つ

お待たせしました。
今回が最終講です。

「自分の土俵を持つ」

学校の勉強は、学校からもらえる点数を獲得する「点取りゲーム」です。なので、内容やルールなど、学校の土俵で行われます。
内容やルールなどは予め決められていますが、それらを理解して、自分の特性に合わせた戦い方をすることで学校の勉強の攻略に近づける、ということを今までお伝えしてきました。

今回の「自分の土俵を持つ」ということは、学校の勉強を攻略するために絶対に必要というわけではありません。
ですが、自分の土俵を持つことで学校の勉強を桁違いに楽しめるようになりますし、ある意味では、自分の土俵を持っていなければ本質的に学校の勉強を攻略できていないと言うこともできます。

ここでの土俵とは、自分で自由に操れる領域のことです。
学校の勉強は、学校の土俵(つまり、学校が自由に操れる領域)で行われているので、そこで自由に振る舞うことは難しいです。
体育の授業中に教室で本を読めないでしょうし、テストの際に予め準備しておいたレポートを代わりに提出することもできないでしょう。

そこで、自分の土俵を持ってみましょう。
自分が気になることを調べて、まだ知らないことを知って、何かの実現に向かって動いてみましょう。
そして、そのために、本を読んで、色々な人と話して、自分で考えて、実際に体験しましょう。
自分の土俵は自分で自由に操れるので、宿題はなくてもOKです。テストもなしで大丈夫です。1時間目に飽きたら、すぐに2時間目を始めてもいいのです。勝手に休校にすることもできます。
自分の興味が湧いたこと、自分が動きたくなったことだけを勉強することができる「自分の土俵」を持ってみましょう。
きっと、学校の勉強より楽しいと思います。夜ごはんが冷めてしまうまで、勉強に打ち込みたくなってしまうでしょう。

自分の土俵は楽しく、底なしのエネルギーが湧いてくる反面、自分の強さも必要になります。
誰も宿題を出してくれません。誰もテストをしてくれません。休校したら、再び開校させることができるのは自分しかいません。
自分の土俵で自分の勉強をすると、学校の勉強よりも格段に楽しくなって捗り、さらに、自分の頭で考えて自分で行動するという強さも鍛えられます。

そして、自分の土俵で自分の勉強をするということは、学校の勉強を攻略することにつながります。
学校の勉強に目的を生み出せるようになるからです。
自分の土俵(自分の勉強)を強化・加速させるという目的に、学校の勉強は役立たせることができます。

例えば、ぼくは今、橋に興味を持っています。そこで、自分が興味を持っている分野の専門書を手に取ります(ここが自分の勉強です)。すると、ぼくがまだ理解していない物理分野の数式や日本各地の地質などについて書かれています。この数式や地質について、さらなる入門書を手に取ったり、この分野に明るい人に直接聞いてみるということもできますが、もしぼくが学校の勉強という土俵も持っていたら、どうでしょう。
中学校で学習する数学の「数式の計算の仕方」や理科の「エネルギー/力/地質」の分野の内容は、きっと助けになるでしょう。

このような心持ちで学校の勉強と対峙すると、学校の勉強を自分の味方に引きつけることができます。
学校の勉強自体を楽しく感じられる部分が生まれます。

そして、自分の土俵を育てていくと、学校の勉強という土俵を自分仕様に上手にコントロールできるようになっていきます。
ここから先の話は、ぼくに直接聞いてください。

「自分の土俵を持つ」ということが、この「学校の勉強の攻略法講座」の集大成です。

ここまで受講してくださり、ありがとうございました。
そして何より、受講料を納めてくださった方、ありがとうございました。あなたのおかげでハレの日は続いていきます。