6.小学生のお子さん限定としている理由

ハレの日は、現在、小学生のお子さん限定としていますが、今日はこの理由についてお話しします。

何かを学ぶことは、本来、楽しさを感じられることです。
何かを学ぶこと、わかること、できるようになることそのものを楽しめる状態になれると、学校の授業や宿題さえも楽しめるようになり、自分の力だけで進んでいけるようになります。

小学生のお子さんは、多くの場合、勉強の結果が出ることに急いでいないでしょう。
つまり、結果を求めて勉強するのではなく、純粋に学ぶことを楽しむ余裕があります。
学ぶことを楽しめる状態になれれば、勉強の結果を操ることもお手の物になります。

中学生のお子さんは、勉強の結果を出すことにこだわっていることが多いように見えます。
何かを学ぶことそのものが楽しいことであるはずですが、学ぶ楽しさをすっ飛ばして、望む結果を手に入れるために勉強しているように見えます。
そして、結果を手にすることを、勉強の楽しさだと錯覚してしまっているでしょう。

少し話が逸れますが、
お子さんが成長していくには、周りの大人が見守りながら待ち続けることが必要です。
自分で考え、自分の力でできるように成長していくことを、手を出さずに(けれど時には手を差し伸べつつ)見守り続ける忍耐力が必要です。

ですが、お子さんが中学生になると、見守りながら待ち続けることが難しくなる方が多いようです。
それから、順番が逆転してしまう方も多いようです。
「学ぶことそのものが楽しい→勉強の結果も操れる」から「望む結果を手に入れたい→勉強するしかない」へ。

お子さんが、自分で考えて自分の力でできるようになるために、また、勉強を人生の味方につけるためには、順番が最も重要です。

まず何より、学ぶことやわかること、できるようになることそのものの楽しさを感じられるようになる。
そして、学ぶことが好きになる。
そして、学校の授業や宿題すらも楽しめるようになり、結果さえ操れるようになる。
この順番で進んでいったお子さんが、勉強を味方につけることができています。

この順番で進んでいくには時間がかかります。
お子さん一人ひとりのペースもあります。
周りの大人は、目前の結果だけに左右されず、お子さんが勉強することそのものを楽しめるようになっていく様子を見守る必要があります。

小学生のお子さんは、このように、時間をかけて見守るという気持ちをお持ちの方が多いように思います。
ハレの日が小学生のお子さん限定としているのは、このためです。