8.意外な変化

先日、偶然知り合ったアーティストの方に、
「あなたが話すとセラピー効果がある」と言われました。
こんなことを言ってもらったのは初めてです。

昔から、僕と話した後に、嫌だったことが楽しくやれるようになったり、勇気を出してやってみたいことをできた、と教えてくれたお子さんがたくさんいたことを思い出しました。

手紙をもらったことも思い出したので、改めて読んでみました。高校生の時に、バレーボールを教えていた中学生が書いてくれました。
嫌だった練習に、僕が声をかけてから、毎日行くようになったみたいです。

それから、大学生の時に、一緒に勉強していた中学生の子が「勇気を出して、部長に立候補してきた!」と清々しい笑顔で教えてくれたことも思い出しました。
その子は、きっとこの文章を読んだら、自分のことだと気づいてくれるはずです笑。

僕と関わってきたお子さんは、勉強ができるようになったということ以上に、こういった変化をたくさん見せてくれているなと、ふと気づきました。

もしかすると、それも、僕の話のセラピー効果なのかもしれません。

僕は、お子さんと関わる時に心掛けていることがいくつもあります。
ですが、それは感覚的なもので、言葉にすることにはいつも難しさを感じています。
他の方がお子さんと関わっている場面を見て、僕だったらそうは言わずこう言うな、と感じることもよくあるので、僕の中に芯は通っているみたいです。
こうやって文章を書いたりしながら、僕の芯を少しずつ言葉で表せるよう試みています。

セラピー効果という言葉は抽象的ですが、僕のやっていることを上手に表現してもらったように感じます。

今は、「楽しく勉強する」専門家庭教師という言葉にしていますが、もっと丁度いい言葉を見つけていきます。
もちろん、僕の芯と僕がやることは、たとえまた名前が変わったとしても変わりません。

富松 倭士