7.きっかけ

ハレの日にはビジョンのようなものがあります。
今日は、そのうちの一つをお話しします。

大学生だった当時、とある個別指導塾で講師をしていたときのこと。
その日は小学6年生の男の子と一緒に勉強する予定でした。

ですが、その男の子は時間より早く来ると、その日学校であったことなどを話し始めました。
これはいつものことだったので、たまにツッコミを入れながら、楽しく聴いていました。

ですがその日は、その子との会話がついに終わらず、気づけば50分が過ぎていました。
決められていた時間が終了していました。

ですが、その子は、その後笑顔で1時間30分も自習をして、帰ったのです。

これが役割だ、これをしよう、と思いました。


どれほど学校や塾で勉強したとしても、それだけで力をつけることは難しいでしょう。
見かけ上、学校や塾で勉強していたとしても、自分で日々楽しく勉強している人にはとても敵わないでしょう。
好きこそ物の上手なれ、ということです。

お子さんが、自分がやりたいことを普段から躊躇いなくやれるように

勉強することそのものの楽しさを感じてもらい、
勉強することも「やりたいこと」のうちの一つになる

こういう順番です。
やっぱり、順番が最も重要です。

お子さんが一人でいる時に自然と勉強もしたくなるように、振る舞っています。