おはようございます。
「練習のターンと確認のターンをつくる」
これは、ぼくが学校の勉強に取り組む時に心掛けていることの一つです。
学校の勉強は、究極的には、問題とその答えを覚える作業です。
練習のターンでは、知識(問題とその答えや考え方)を頭に入れ、可能であれば理解することを目的にします。
なので、わからないことは躊躇わず答えを見たり誰かに聞いたりして、知識を仕入れます。
ぼくがよくする学校の勉強法の一つに、答えを隣に置いて問題を解く、という方法があります。そして、わからない問題はすぐに答えを見て知識を仕入れます。
答えを見ながら勉強する、ということが理解できない方や抵抗がある方は多いかもしれません。
ですが、わからないこと、知らないことをどれだけ考えても、頭の中から知識が生まれてくることは稀です。その方法を採るよりも、すぐに答えを仕入れて、その答えを覚えることに時間と体力をかけるほうが、学校の勉強を攻略できる、というのがぼくの経験です。
第七回でもお話ししましたが、学校の勉強(つまり、答えが決まっている勉強)では、なぜその答えになるのか全く理解できていなくても、答えさえ覚えていれば点数を獲得できます。
なので、練習のターンでは、知識を仕入れることを最優先にします。
ぼくが今まで多くのお子さんと一緒に勉強してきた経験上、練習のターンを上手く乗りこなせていないお子さんが多い印象があります。わからない問題があると固まってしまう場合などです。
よく考えてみると、教科書を見るのも、人に聞くのも、辞書で調べるのも、答えを見ることと結果的に同じです。
練習のターンでは、スピードがコツです。流れるように問題を解き、流れるように答えを確認し、流れるように覚えていくのです。
スピードを手に入れると、おまけが手に入ります。量です。スピードが手に入ると、たくさん練習することが負担にならなくなってきます。
自分の経験を振り返っても、一緒に勉強しているお子さんを見ても、やはり「何かを達成するためには練習が必要」であるように感じます。
「できるようになるまで練習」しましょう。そうしたら、何事もできるようになります。
練習のターンを繰り返すと、学校の勉強は攻略できるのでしょうか。
ぼくは、確認のターンもつくるようにしています。
練習のターンを繰り返すと、学校の勉強に対応する知識が増えていきます。ですが、これだけでは学校の勉強を攻略する、つまり、点数を獲得することは難しいです。点数を獲得するには、持っている知識を「発揮する力」も必要です。そのために、確認のターンもつくるのです。
確認のターンでは、最後の問題を解き終えるまで、絶対に答えを見ません。まず、自分の答えを確定させます。そして、◯と✕をつけます。そうすると、持っている知識を発揮する力がどれだけ自分にあるか、ということが明確になります。
答え合わせで✕をつけることに抵抗がある方もいるみたいです。ここでは、自己否定のために✕をつけるのではないですよ。自分がすでに覚えられていることとまだ覚えられていないことを区別するために✕をつけるのです。✕が嫌なときは、☆をつけましょう。ぼくもたまにやります。
✕がついた問題はどうするのか。簡単です。また練習のターンに持ち込めばいいのです。そして、練習し、覚える。覚えたら、確認し、◯と✕で区別する。
学校の勉強では、必ず出題範囲が決まっているはずです。そうであれば、練習のターンと確認のターンを繰り返していくと、段々と練習のターンに持ち込まれる知識の量が減ってきて、ついにはなくなります。
なくなるということは、出題範囲の知識が全て確認のターンを通過した、ということです。
そうなれば、満点を獲得する力がついたと言えます。
それではまた明日お会いしましょう。