ようこそハレの日へ⑧学校の勉強を楽しむには

おはようございます。今日も、前回に続いて、勉強をより楽しむ方法についてお話ししようと思います。

前回は、自分の土俵に「学校の勉強」を引き込む、つまり、自分が興味を持っていること(勉強でなくても何でもいいです)に「学校の勉強」のカケラを繋ぎ合わせることを書きました。自分が興味を持っていることを中心にすると、モチベーションが尽きないので、楽しいですよ。この方法で勉強すると、「学校の勉強」から道が外れることもよくありますが、試しにやってみてください。生き生きしてきますよ。

今まで、「勉強」と「学校の勉強」という言葉で、ぼくの勉強観を紹介してきました。第二回をご覧いただけるとより詳しく書いてありますが、「勉強」は「何かを経験することによって、自分のレベルを上げること」であり、「学校の勉強」は「評価してもらうためにするもの」という考え方です。ぼくのイメージでは、「勉強」という全体集合(大きな領域)の中の片隅に「学校の勉強」という部分集合(小さな領域)がある感じです。みなさんに伝わっていれば幸いです。
ですが、ここからは、それぞれをさらに区別しやすくするために、今まで「勉強」と言っていたものを「自分の勉強」という表現に変えてみたいと思います。「自分の勉強」と「学校の勉強」です。

すこし脱線しましょう。
物事を進めていくと、見える景色がどんどん変わっていきます。自分がレベルアップするからですね。そうなると、改善が生まれます。これを繰り返すと、磨きがかかっていきます。
これを逆から考えると、始めたばかりの状態は、改善を繰り返した後の状態と比較すると、どうしても粗いものになってしまうんですね。
ですが、初めから完璧な状態を求めてしまうと、物事を始めることが怖くなり、億劫になってしまいます。
ここでお伝えしたいことは、初めから完璧な結果を期待しないで、まずやってみることが重要だということです。もちろん、常に目の前の物事に本気で向き合うことは前提です。目の前の物事に本気で向き合っていれば、必ず磨きがかかっていきます。ですが、継続しなければ、ましてや始めなければ決して磨きはかかりません。当然ですね。何かを思いついたら、すぐに、完璧な結果を期待しないで、試しにやってみましょう。
これは、勉強の取り組み方というフィールドでも同じです。思いついた勉強法や、興味を感じた勉強内容があったら、すぐに試してみましょう。

さて、「学校の勉強」をより楽しむ方法について。
「学校の勉強」は「評価してもらうためにするもの」でしたね。もちろん、異なる考え方もあって当然です。ぼくは、一人ひとりの考え方を尊重するようにしています。ですが、今、ぼくは「学校の勉強」をこう考えています。
よく、「学校の勉強」は将来役立つ部分もある、というように「学校の勉強」の正当性を考えることがあると思います。ぼくも学校に通いながら、そういう側面もあるのではないか、と考えていました。ですが、今ではそう考えることはやめました。だって、将来役立つことを勉強するなら、「学校の勉強」としてやるのではなくて、「自分の勉強」としてやったほうが、自分のペースで、自分の頭を駆使して鍛えて、速く早くレベルアップできますよね。さらに、必要なさそうに見えることを勉強しなくて済みます。第三回でお話ししたように勉強は道具ですから、「学校の勉強」よりも「自分の勉強」のほうが、目的に合わせて適切に道具を使えることになりますよね。

もう一度、原点に立ちます。「学校の勉強」は「評価してもらうためにするもの」です。”学校に”評価してもらうためのものです。
だったら、評価してもらうこと自体を楽しめばいいのです。つまり、点取りゲームとして楽しむのです。勉強は好きじゃないけど、ゲームは好き、というお子さんは多くいらっしゃるでしょう。学校の勉強も、ゲームです。点取りゲームです。そう思うと、「学校の勉強」の出来(評価)は、自分の人格の出来(評価)と全く関係がないということが理解できるでしょう。

ゲームには攻略法がありますね。人によって、得意技も異なりますね。
「学校の勉強」という点取りゲームの攻略法については、また別の記事で書き綴ろうと思います。

最後に。ぼくの考えがなるべく素直に伝わっているといいのですが、ぼくは「学校に評価してもらうこと」が悪いことだと思っているわけではありません。批判したいわけでもありません。評価してもらうことも、自分の力になります。より高い評価をもらえるように、自分を評価基準に合わせていくことも経験値+1です。
ですが、評価してもらう立場に居続けては、自由がないです。なので、評価してもらう立場も上手に使いこなすための練習場として、「学校の勉強」に取り組んでみる、というのも一つの手でしょう。